AITCニュースレター

第1号 - 2014年5月

デジタルガジェット祭りだ!

AITCでは昨年11月から「AITCオープンラボ」の名称で毎月一回、コンソーシアム非会員も参加可能な勉強会などのイベント活動を行っています。

2月のオープンラボでは「デジタルガジェット祭り」と題し、ナチュラルユーザーインターフェス(NUI)活用部会のメンバーを中心に最近話題のデジタルガジェットを集めた紹介+タッチ&トライ形式のイベントを行いました。

自分で買うにはちょっと高くて触れられなかったものを実際に触ることができる機会ということもあり、いつも以上に大勢の参加者を迎え非常に盛り上がる内容でした。 中には上手く動かなかったものもありましたが、そんなところも最新デバイスならではのご愛嬌ということでしょう。

集められた14種類のガジェットのそれぞれが皆様の好評を得ていましたが、中でも特にOculus Rift、RICOH THETA、AR.Droneに人気が集まっていたようです。

AITC デジタルガジェット祭り発表中 - Spherical Image - RICOH THETA

おもちゃとしては面白そうだけど利用価値が見出せなくて買いづらい、 今は嗜好品の段階、 どう活用していくかが見えない、 といった厳しめの意見があるなか、 THETAは実用的で使い道が見えるといった声も聞かれました。

今回は個々のガジェットと既存のサンプルアプリを使った紹介が大半となってしまいましたが、次回は複数のガジェットを組み合わせたアプリケーションを作成したいと計画しています。興味のあるかたはぜひ一度、NUI活用部会に遊びに来てみてください。次回のミーティングは6月26日(木)に開催の予定です。(詳細が決まり次第、セミナー・イベント情報ページに掲載します)

なお、今回のイベントの様子はUSTREAMでご覧いただけます。 ご感想や次回イベントへのご要望などがありましたら、facebookのイベントページへコメントをお寄せください。

いま知っておきたい AITCのできごと

内閣府へパブリック・コメントを提出
内閣府から昨年12月に「新たな社会像と取り組むべきICTに関する課題に対する意見募集」がありました。 将来のICT政策立案に貢献したいという思いで、AITCで日々の議論している将来像、ビジョンを取りまとめて、2件の意見提出を行いました。
来年のことを言うと鬼が笑うと言いますが、拡張現実技術の活用に関する意見として「2030年には、人間は現実世界の大半をICT・デジタル技術を介して認識、かつ操作するようになっている可能性が高い」といった将来像を提起しています。 そうなると、鬼も脳波で「w」と答えてくれるかもしれませんね。
気象庁XMLの利用APIを公開
AITCは、気象庁から提供されている警報、地震・津波情報等の気象庁XMLの幅広い活用を目的として、クラウド上で同情報を取得し利用を容易にする3種類のAPIを開発し、2月に公開しました。
従来、気象庁XMLの利用には、データ形式の習得など勉強しなければならないことが多く、アプリケーション開発に高いハードルがありました。 APIを使うと、アイデアを容易に形にできます。 この機会に、気象情報を使ったアプリケーションを作ってみましょう。
「コンテキスト・コンピューティング」の検証結果を学会発表
AITCは、人と機械が協働し、動的に変化する社会的な知識形成の実現を目指す新領域「コンテキスト・コンピューティング」を提唱しています。 この概念を、気象災害の防災訓練に適用するプロトタイプシステムとして開発し、その検証結果を、3月にDEIM2014(第6回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム)において発表しました。 発表時のコメントを今後の検討に生かして、さらなるコンテキスト・コンピューティングの検討を進めてゆきます。

発行にあたって

AITCのイメージキャラクター“ハルミン”と申します。

AITCのことをもっと多くの人に知っていただきたいと思い、「AITCニュースレター」をつくることにいたしました。 これから3ヶ月に一度、気になる先端ITの動きやAITCのできごとなどをお知らせしてまいります。 みなさまからも、いろんなご意見、ご要望をお聞かせいただけたら嬉しゅうございます。 「AITCニュースレター」そして“ハルミン”をよろしくお願い申し上げます。

このニュースレターが先端ITを語り合う広場になりますように。 またお目にかかれる日を楽しみにしております。 ごきげんよう。さようなら。