AITCニュースレター

第19号 - 2018年10月

第5回 デジタルガジェット祭り
〜あなたの知らないスマートスピーカーの世界!〜

5回目となるデジタルガジェット祭りを6月28日に開催しました。前々回、前回のデジタルガジェット祭りは、協働プロジェクト『空気を読む家』に連動したテーマを選定し、「入力」、「出力」に関する多彩なガジェットを紹介しました。今回は、日本でも発売が開始され注目を集めているスマートスピーカーを特集しました。

市販スマートスピーカーの紹介だけではなく、独自に開発したスマートスピーカーアプリケーションや自作のスマートスピーカー、リコーITソリューションズ様とPFU様からの飛び入り発表など、AITCのデジタルガジェット祭りらしいテクテク(TechTech)したプレゼンテーションが行われました。また、発表されたスマートスピーカーを実際に触ってみるタッチ&トライでは、開発者と参加者との間でスマートスピーカーの可能性について活発な議論が行われました。

(写真 左上、右:プレゼンテーションの模様、左下:タッチ&トライの模様)

今回の主な出し物は次の通りです。

  1. スマートスピーカー概観
  2. LINE Clover
  3. Google Home
  4. Amazon Echo
  5. AIY Voice Kit
  6. 音声によるPC操作に挑戦
  7. 魔法のランタン
  8. スマートスピーカーっぽい「AI環境センサー」
  9. ARイライラ棒

当日のプレゼン資料は、タイトルからリンクしています。こちらもご参照ください。

セミナー「気象データを"R"で可視化してみよう!」
〜気象庁内で開催〜

気象庁が中心となって2017年3月に設立された気象ビジネス推進コンソーシアム(WXBC)との共催セミナーを8月3日に開催しました。WBXCの会員とAITCの会員限定でしたが、募集人数を超える申し込みで、当日は大盛況でした。

セミナーは、まずは気象庁の方から、気象庁が提供しているデータの概要説明がありました。次に、実際に参加者のPCで、気象庁が配布している気温データと、東京電力パワーグリッドが配布している使用電力量データをダウンロードし、気温と使用電力量の関係を"R"を使って色々な角度から可視化しました。異なるサイトから入手したデータを結合する場合の注意点についても解説しました。

時間の都合で、事前に準備したプログラムを実行するだけになってしまいましたが、各自がダウンロードしたデータからキレイなグラフを作成できました。参加者からは「実際にデータをダウンロードしたので分かり易かった」「データの前処理の大変さを知った」「Rの魅力が理解できた」「もっと時間をかけてやりたい」などのリアクションがありました。

すでに、WXBCとAITCの会員限定で、資料/サンプルプログラム/動画を公開中です。参照するためのアカウント情報は、各社のAITC窓口担当者にお問い合わせください。

いま知っておきたい AITCのできごと

新年度がスタートしました 〜第九回総会模様(速報)〜

10月1日に富士通デジタル・トランスフォーメーション・センター(東京・浜松町)にて第九回総会が開催され、新年度となる第9期(2018年9月〜2019年8月)の活動計画、予算計画、役員構成が承認されましたので、ここにお知らせいたします。活動計画の詳細は議案書をご覧ください。

部会活動も新年度活動をスタート 〜第9期の部会はここが違います!〜

部会活動も、前期同様5部会の構成で、第9期の新たなスタートを切りました。ここでは、第9期の各部会の活動の重点ポイントと、主要な取り組み内容をご紹介します。

  1. クラウド・テクノロジー活用部会 「クラウド技術に立ち返ります」
    • 「普通に使われるようになったクラウド」を支える要素技術の調査・検討
    • クラウドを使った新サービスや、クラウド上で使うと楽しそうな新しい要素技術の調査

  2. コンテキスト・コンピューティング研究部会「人と機械の協働による知の活用を追求します」
    • 情報の信頼性と意思決定についての議論とまとめ
    • 人と機械が協働して情報を構造化・集約し、意思決定に活用する手法の調査・検討
    • プロトタイプを活用した、活用手法の有効性の検証

  3. ビジネスAR研究部会 「未来のホワイトカラーによるAR活用にトライします」
    • 「拡張ミーティング」の実践
    • Augmented HumanのUX/UIの研究
    • 未来のITインフラ「3Dデジタル空間」の学習と設計

  4. ユーザーエクスペリエンス技術部会 「マンガ駆動開発本の完成に向けてラストスパート」
    • 協働プロジェクト『空気を読む家』でのマンガ駆動開発の実践とブラッシュアップ
    • 部会独自のUXデザインプロセスである『マンガ駆動開発』の集大成である解説本の完成

  5. ナチュラルユーザーインターフェース活用部会 「常に最新の技術・デバイスを追求」
    • 日常的な人間の振る舞いをインターフェースとして繋げるフレームワークの検討
    • 最新技術やデバイスを活用したプロトタイプ開発

本年度も引き続きAITCらしい特色ある活動を展開し、「スキルを身につけ、ノウハウを共有する場」を会員のみなさまに提供してまいります。部会活動はAITCの根幹であり、部会に参加することで最新の技術に触れ、技術の動向を知り、スキルとノウハウの蓄積を図れ、さらには企業の枠を超えた交流が期待できます。ご興味のある部会がございましたら、部会開催のお知らせをご確認いただき、お気軽にご参加ください。新しい活動を開始する今が、新規に参加いただく絶好のタイミングです。みなさまのご参加をお待ちしております。