AITCニュースレター
第17号 - 2018年4月新たな技術を学び、活用を目指す!
〜勉強会の近況をご紹介します〜
AITCでは、部会や協働プロジェクトのような活動以外にも、新しい技術領域へのチャレンジ、先端IT人材の活性化・多様化を目指して、2種類の勉強会活動を進めています。
- 【会員限定】・・・・・会員を対象として、技術の実証や蓄積を目指すもの
- 【オープン活動】・・・会員以外も参加可能な形で、技術の普及、活用推進を目指すもの
- 第1回 Ethereum
- 第2回 Hyperledger Fabric
- 第3回 Mijin
- 第4回 Blockchain as a Service(Microsoft Azure)
- 第5回 Hyperledger Iroha
- チーム1:酒粕と美肌のデータ分析
- チーム2:ペット飼ってますか?
- チーム3:データで見つけた 日本人も知らない日本
- チーム4:ウマ天気
- 魔法のランタン(写真左上)
- IoTで快適な睡眠をサポート(同左下)
- ペットのお世話を自動化(同右上)
- 観葉植物の気持ち(同右下)
今回は、活発な活動を展開中の5つの勉強会について、近況をまとめてご紹介します。
仮想通貨ビットコインの基盤技術として注目されたブロックチェーンは、今日では「改ざんが困難で可用性が高い分散型台帳」として、様々なシステムでの利用が進められています。 ブロックチェーンに関する技術情報をWebや書籍から入手することが容易になっていますが、概要は理解できても、具体的にどう活用していけばいいのかは実際にブロックチェーンを構築し、使ってみることが一番の早道であると考えています。
ブロックチェーン勉強会では、以下のようにこれまで5回を開催、延べ80人以上の参加者の方が、オープンソースやクラウドサービスとして提供されているブロックチェーン技術の実体験(ハンズオン)を通して、技術習得を行ってきました。
ハンズオンということで、環境構築やWebAPI操作にてこずる場面もありましたが、講師、サポーター、あるいは参加メンバー同士が助け合って、壁を乗り越えてきました。 当初、全5回を予定していたブロックチェーン勉強会ですが、更なる技術理解とブロックチェーン技術の応用というステップアップに向け、2ndクールの開催を予定して準備を進めています。今後のご案内をお待ちください。
〜チュートリアルの次のステップへ進むノウハウを成果発表会で披露
深層学習の分野は、従来のソフトウェア開発とはまったく異なる考え方・基礎知識に基づくので、継続的な勉強を通して身に付けていく必要があります。そこで、深層学習に関して各自が自発的に学ぶ「場」を定期的に設けることを主旨として、TensorFlow勉強会を2016年6月に設立。活動メンバーの新陳代謝を行ったシリーズ2では、2017年2月から月例で12回の勉強会を開催してきました。
今年1月には成果報告会をオープンラボとして開催しました。昨年開催したシリーズ1成果報告会が「Deep Learning事始め」を主なテーマとしたものであったのに対して、今回は「チュートリアルから次のステップへ」を意識した4つのテーマで技術解説を行いました。深層学習の分野では、TensorFlowを始めとしてどのOSSフレームワークもMNIST画像認識のチュートリアルを提供しています。しかし、その次のステップへ進もうとするといきなりレベルが上がり、なかなかその先には進めない初心者がほとんどです。
TensorFlow勉強会シリーズ2では、学習の可視化、高水準ライブラリKeras、RNNとLSTMの理解の3つのテーマを取り上げて徹底的に勉強し、メンバー自らが次のステップへ進むにあたって得たノウハウをまとめて公開しました。成果報告会では、どのテーマも理解度・満足度が80%以上という高い評価をいただき、狙い通りの成果物が作成・公開できたものと考えています。
2018年度も追加メンバーを募集した上で、互いに教え教わり合いながら深層学習技術を身に付けていく活動を、今後も定期的に継続していく予定です。
オープンラボとして実施した「成果報告会」の資料は以下から参照できます。
AITCで培ってきた技術をもっと広く世の中に伝播するために、2013年の11月から非会員も参加可能なオープンな活動の一つとして「AITCオープンラボ」を開催しています。 取り上げるテーマは各部会や協働プロジェクト(部会連携活動)で利用、調査、研究している旬の技術を中心に、AITCの技術陣が講師を務めるハンズオン形式の勉強会を主に、時々に著名な講師をお招きしセミナー形式も実施しています。
回を追うごとに参加者が増え続けたオープンラボは、2014年から開始した「IoT勉強会シリーズ」そして「機械学習勉強会シリーズ」で人気沸騰!例えば、2015年6月「IoTxAI」ではAIの旗手たる松尾先生がご登壇。懇親会でも質問ぜめにあうなど大盛り上がりでした。以降、著名人やサプライズビックゲストによるセミナーや技術鼎談、更には「TensorFlow勉強会」による活動報告会等も行ってきました。
このようにAITCオープンラボは、大所高所からの技術視点や幅広い知見を提供する場、一足先行組の体験を共有する場であると同時に、普段はなかなか触れる機会の無い旬の技術をより実践的に利用できるようになるきっかけの場となり、参加者が持参した自分のPC上に環境を構築し、好きなだけ触ってみることができる場になる、オープンラボではこの事を重要視し、その実現を目指しています。
今年も、メインテーマは引き続き「機械学習/深層学習/強化学習」! 去る2月24日(土)には「強化学習と遺伝的アルゴリズムのハンズオン勉強会」を開催し、ハンズオン中心に好きなだけ触ってみる企画でご好評をいただきました。これからもこの流れに沿って開催していく計画です。ご期待ください。
なお、発表資料はAITCホームページのイベントページ「OpenLab」で検索いただけます。また、Facebookの公開グループ AITCオープンラボ でもご覧いただけます。どうぞ、ご活用ください。
AITC IT女子プログラム(通称:AITC女子会)は、「IT女子の活躍を「人・技術・知見との出会い」で応援」を目的として2015年5月に活動開始し、Web・IoT・データ分析について座学とハンズオン形式の勉強会を実施してきました。
昨年度はデータ分析手法の理解度を高めることを目的に4つのチームに分かれ、「データ分析手法ワークショップ」に取り組み、2017年11月11日に成果発表を行いました。
発表資料はAITCホームページのイベントページ「Woman」で検索いただけます。
そして、今年度は「機械学習に触れてみよう!」をテーマに、『理論を深く追求』と言うより『体験できるところから慣れていこう!』という趣旨で、まずはGoogle Cloud Platformにチャレンジします。
講師を立てず、Web上での公開サイト等を参考にモクモク会・輪読会を合わせた形で参加者同士にて学びあう勉強会を実施していきます。女子会と言ってもAITCの活動では性別も年齢も関係ありません。機械学習にご関心をお持ちの男性諸氏、大歓迎です。皆様のご参加をお待ちしております。
2015年からずっとIoTに注力して活動しているシニア技術者勉強会では、入門→アイデア出し→アイデアを形にする、というサイクルを1年ごとに行っており、今年ですでに3周目です。「仕事じゃないんだから、とにかく挑戦してみよう」を合言葉に、時には実現性を度外視して完成しない事もありますが、皆で失敗した原因を検討することでより多くの知見が得られたりもします。
2周目では4チームに分かれて実装を行い、その成果発表会を2017年11月11日に行いました。
その時点の発表資料はAITCホームページのイベントページに掲載していますが、チームメンバーからは「もっと拡張したい」ということで、現在も定期的に集まって実装を継続しています。
3周目となる今年は、5月にアイデアソンを開催し、6月からチームに分かれてアイデアを形にしていくので、興味を持った人は、是非、5月のアイデアソンからご参加ください。
みなさまも気軽に参加いただき、最新情報の入手や、交流を広げる場として是非ご活用ください。それぞれの開催案内にご注目ください。