AITCニュースレター
第2号 - 2014年7月AITCオープンラボへようこそ
AITCでは2013年の11月からAITCで培ってきた技術を広く伝播するために、AITCオープンラボを毎月開催しています。
2014年5月まで、以下のようなラインナップでAITCオープンラボを開催してきました。
2013年11月 | R言語で始めよう、データサイセンス! R言語の基礎から機会学習・ビジュアライゼーション事始め |
2013年12月 | セマンティックWeb技術に触れてみよう! RDF/SPARQLハンズオン勉強会 オープンデータからLinkedDataまでを総ざらい |
2014年1月 | 簡単に仮想環境を構築したい人のための Vagrant&Chef勉強会 |
2014年2月 | デジタルガジェット祭り |
2014年3月 | 【再演】R言語で始めよう、データサイセンス! R言語の基礎から機会学習・ビジュアライゼーション事始め |
2014年4月 | 第2回 R言語で始めよう、データサイセンス! 相関分析による需要予測編 |
2014年5月 | D3.jsでオープンデータをビジュアライズしてみよう! SPARQLを使ったLODビジュアライズの初歩 |
AITCオープンラボでは、AITCの各部会や協同プロジェクトなどで利用している技術分野を中心に、勉強会を開催しています。 なかでもR言語に関する勉強会が一番多く、計3回実施してきました。
データ爆発を引き合いに出すまでもなく、企業で蓄積するデータの量、種類ともに増加傾向にあります。 また、企業だけでなく官公庁のオープンデータへの取り組みによって、企業ごとにデータを蓄積していた時代とは比較にならないほどの種類のデータを利活用するための技術の需要が急速に高まっています。
R言語では、統計解析やデータの可視化を容易に行うことができるライブラリが豊富に用意されているため、蓄積したデータをアドホックに解析する際にとても活躍する技術です。 研究分野だけでなく今後は実務でも利用が進むものと考えています。
第2回のR言語の勉強会では、気温と電力量の公開データを可視化しながら相関分析を行いました。 画像は25度を超えた際の、電力使用量の予測モデル(回帰直線、予測区間、信頼区間)です。
この勉強会では、人は20度〜25度が過ごし易いということも発見できました。 20度を下回ったり、25度を上回ると不快感を感じ、何とか適正温度に合わせようと電力を消費してしまうようですね。 これからまた夏をむかえ、また暑い日が続くことになるかと思います。 皆様も気温や電力量のデータを可視化し、相関を探ってみるなど、今夏はデータを肴にビールを飲むのも一興ではないでしょうか。
こうした普段なかなか触れる機会の無い技術を、机上の知識としてだけでなくより実践的に利用できるようになることを目指して、勉強会は主にハンズオン形式で開催しています。 持参したPC上に環境を構築し、環境ごと持ち帰ることでハンズオン以外の場でも継続して利用することが出来ます。
今後も継続して勉強会を開催していきますので、興味のある方はぜひ遊びに来てください。
いま知っておきたい AITCのできごと
- ナチュラルユーザーインタフェース(NUI)技術 体験ツアー
- 日々、新しいNUI技術が発表され、Web上を賑わせています。 NUI活用部会内でも、最新のNUI技術について、Webや動画を見ながら活発な議論が展開されています。 が、やはり実際に「触って」「使って」みないと使い勝手や用途が分からないことも多いということで、企業や展示場を訪問して体験しています。
- 5月9日には、コミュニケーションロボット OriHimeを開発/販売しているオリィ研究所を、 5月23には、千葉工業大学東京スカイツリータウン(R)キャンパスを訪問し、NUI技術を体感してきました。 ロボット技術やジェスチャー認識技術を体感することで、NUI技術を使った新しいユーザー体験についてよりアイディアに広げることができました。 今後も、このようなツアーを通して、NUI技術の未来を体感していきたいと思います。
- http://aitc.jp/events/20140522-UX_NUI/info.html
- 「コンテキスト・コンピューティング」の検証結果を学会発表
- AITCは、人と機械が協働し、動的に変化する社会的な知識形成の実現を目指す新領域「コンテキスト・コンピューティング」を提唱しています。 その検証結果として、6月21日のSoC2014(第5回ソーシャルコンピューティングシンポジウム)で、第3弾『実装編』を発表しました。 正式なタイトルは「コンテキスト・コンピューティングに基づく意思決定のための知識抽出手法」です。
- Hack For Japan 気象データ勉強会
- Hack For Japan 気象データ勉強会でクラウド・テクノロジー活用部会のメンバーが、気象庁XMLの参照についてご紹介しました。
- ニュースレター第一号でもお伝えしましたが、AITCでは、気象庁XMLを利用するためのAPIを提供しています。 気象庁XMLAPIについてはこれまでも、2/13の Developers Summit 2014でのLTでの事例のご紹介、2/15,16の Yahoo Open Hack Day Japan2でのAPIの提供・サポートなど、コンソーシアム外でのインフォメーションを行っています。 APIについてご興味をお持ちの方は、こういった機会もぜひご利用ください。
- http://peatix.com/event/33574