AITCニュースレター

第11号 - 2016年10月

第3回 デジタルガジェット祭り開催
今年は、入力センサーだ!

三回目となるデジタルガジェット祭りを6月23日に開催しました。今回は、協働プロジェクト『空気を読む家』に関連して、入力センサーをテーマとしたガジェットに中心に発表させて頂きました。その数、なんと17点。

製品だけではなく、先行技術あり、手作りガジェットあり、失敗作ありと様々なアイディアと努力が結集。特に、シニア技術勉強会や女子会からの参加もあり、日常生活における課題を自らが解決するためのアイディアに溢れた作品が多数発表されました。

【発表作品】

  1. PaperMotitonSculpture(アライアンス・ポート様)
  2. VR Game in Future(リコーITソリューションズ ガジェット研究会様)
  3. 匂いセンサー(AITC シニア技術者勉強会)
  4. 加速度センサー(AITC シニア技術者勉強会)
  5. 赤外線距離センサー(AITC 女子会)
  6. 感圧センサー(AITC女子会)
  7. 心拍センサー(AITC 女子会)
  8. 温度センサー(AITC 女子会)
  9. 地磁気センサー(AITC 女子会)
  10. 音センサー(クラウドテクノロジー活用部会)
  11. ネットワークカメラ(クラウドテクノロジー活用部会)
  12. ペットセンサー(クラウドテクノロジー活用部会)
  13. 照度センサー(NUI活用部会)
  14. デジタルカラーセンサー(NUI活用部会)
  15. 土壌湿度センサー(NUI活用部会)
  16. ひずみセンサー(NUI活用部会)
  17. サーモグラフィ(NUI活用部会)

また、祭りの後の懇親会では、発表作品を囲んで、アイディアや今後取り組んでいきたい技術の話題で盛り上がりました。
http://aitc.jp/events/20160623-OpenLab/info.html

AITCオープンラボ: 第3回 機械学習勉強会
「色々なNNフレームワークを動かしてみよう!」

様々なニューラル・ネットワークのフレームワークが登場していますが、そのすべてを実際に動作させてみるのはとても大変です。そこで、MNISTの手書き文字認識を題材に、環境構築から動作させるまでをライブで観賞することで、各フレームワークの難易度や所要時間を肌で感じてもらうイベントを開催しました。募集50人の倍以上の申し込みがあり、残念ながら抽選となってしまいました。
http://aitc.jp/events/20160627-OpenLab/info.html

最初に、運営委員の高岡さんからイベントの主旨説明をおこないました。

1つ目は吉田さんから、TensorFlow勉強会の活動紹介も交え、DockerでTensorFlowを動作させる場合の苦労話やハマり所の回避方法、Jupyterの使い方の説明がありました。そして、Jupyter上でMNISTが動いているところを紹介しました。

2つ目は陣内さんから、CNTKを使ったプログラムの解説と動かし方、そしてMNISTの実行結果の読み解き方の説明がありました。CNTKはMicrosoft製だけど、WindowsとLinuxで動作します。

3つ目は大瀧さんから、「Chainerの布教にきた」から始まって、Chainerの紹介、そして解説付きでMNISTのライブコーディングを行いました。Chainerの特徴は、最新の研究結果の実装がすぐに出てくることだそうです。

4つ目は菅井さんから、自身が「Kerasを使って1日でここまでできた」と題し、AWSを使ってMNISTを動作させる手順を紹介しました。一部問題が発生しましたが、準備しておいた別インスタンスに切り替えることで、事なきを得ました。

参加者からは、「色々なフレームワークのデモ見ることができて、とても良かった」「他のexampleも見てみたかった」「もっとじっくりやって欲しい」などのコメントを頂きました。

「TensorFlow勉強会」活動開始

5月20日のオープンラボ、丸山不二夫先生の御講演時にメンバー募集をしました「TensorFlow勉強会」が、6月24日に無事に発足し活動を始めています。当初30名の募集に対し、〆切間際に多数の駆け込み応募をいただき、先着順では忍びないとの判断から、40名(発起人4名含む)の体制でスタートしました。参加するために新たに個人会員になられた方もいらっしゃるほど、期待が高い活動になりました。

深層学習の分野は、従来のソフトウェア開発とはまったく異なる考え方、基礎知識、手順に基づくもので、現時点でも急速な技術革新を続けています。このためこれまでのように、誰かが先行して取り組んで、その成果をオープンセミナーで初心者に解説する、という活動方式では技術動向に追随していくことができません。

そこでTensorFlow勉強会はメンバーを固定し、各自が自発的に学びつつ、理解が難しい点や困ったことをお互いに持ち寄って相談し、協力しながら解決する「場」を、定期的に設けることを主旨としています。目標は、メンバー各自が、深層学習分野の技術リーダーとなり、社内外で後続するエンジニアたちにこの先端技術をさらに広めていくこと、そのために必要なノウハウを共有していくこと、です。

これまでに6月24日、7月26日、8月24日の計3回開催していますが、2時間の勉強時間があっという間に過ぎるように感じる中でも、メンバー全員がようやく初心者レベルを卒業しつつあります。そこで、年内にもここまでの成果を「深層学習初心者がまずは知るべきこと」という形で報告するセミナーを企画したいと考えていますので、ぜひご期待ください。

いま知っておきたい AITCのできごと

先端IT活用推進コンソーシアム『第七回総会』開催のご案内
来る10月14日(金)『第七回総会』を開催いたします。
会員、非会員を問わず、一人でも多くの方に本会の活動をご紹介したく思います。皆様の周囲で、先端ITや今後の展望に関心をお持ちの方々がおられましたら、是非、当総会についてご案内ください。
『第七回総会』についての最新の情報は、AITCウェブサイトをご覧ください。