ビジネスAR研究部会
背景
急速なスマートフォンの普及に伴い、センシングとリアルタイムの映像の獲得も急速に普及してきている。 また、スマートフォンの進化に伴い、スマートフォンの持つ性能も PC レベルの性能を保有するに至っている。 このような中で、映像に対してリアルタイムな処理を施し、重ね合わせで現実を拡張する AR が身近な技術となってきており、特に AR の表現の面白さからエンターテインメントの世界での利用が始まっている。
しかしながら、AR にはエンターテインメントのための技術だけではない。視覚以外の拡張も実用化されてきており、人間の五感を拡張し IT と人間をつなぐ技術として、様々な可能性を秘めている。
その意味で、AR はまさに進化の過程にあり、ビジネス分野における AR の活用までには様々な検討が必要であると本部会では捉えている。
加えて、現在の AR はコンテンツの表現方法に集中しており、また AR コンテンツを目的としたビジネスは進んでいる一方、AR によるビジネスの変革や拡大は起こっておらず、手付かずの領域である。
本部会では、このビジネスを AR で変革する領域をビジネス AR と定義する。
活動目的
最先端のAR技術の把握と習得およびビジネス推進力のあるAR適用方法について研究することを活動目的とする。
活動内容
前述の活動目的を達成するため、下記の活動を行う。
- ビジネスARを創出するAR産業に関する考察
- AR 技術への理解を深めるための試行実験
- 協働プロジェクトに参画し、AR の有効性を実証
活動計画
前述の活動目的を達成するため、今までの部会活動を鑑みて2012年度は下記の活動を行う。
- オンライン&オフラインによる議論に基づきAR産業論を組み立てる
- 各種SDK および市販機器を組み合わせによるAR技術実践トライアル
- 上記トライアルを用いて、ProjectLAに参画
活動成果
- AR産業を目指した議論の総集編
- 技術トライアル成果物の公開
- 各種セミナー資料
- 月例会議事録及び参考資料
活動方法
- 月例会の開催
- 技術等の最新動向等を得るための外部講師によるセミナーの開催
- SNS等を利用した意見交換や技術情報の交換、トライアル開発