ユーザーエクスペリエンス(UX)技術部会
背景
ITシステムが、その機能面での優劣を競うだけの時代から利用者にとって、どんな価値や経験を提供できるかが重要視される時代へと変わってきた。また、ユーザー体験(ユーザーエクスペリエンス、UX)を高めることは、コスト削減あるいは売上拡大というビジネス面からも重要性が増している。しかし、優れたUXを提供するITの実現には、先進的なUI技術やグラフィックデザインだけではなく、使い易さを追求するための人間工学や心理学、社会的あるいは文化的な状況への洞察など幅広い知識と経験が必要であり、一朝一夕に実現できるものではない。このような状況の中、UXデザインプロセスとして様々な手法やツールが提供され体系化が進められてきている。加えて製品単体のUXだけではなく、広い意味でのサービスを含めた、サービスデザインについても研究が進んでいる。ITシステムが、その機能面での優劣を競うだけの時代から、利用者にとって、どんな価値や経験を提供できるかが重要視される時代へと変わってきた。
活動目的
UXデザイン/サービスデザインプロセスの実践を通して、
利用者に、より良い体験を提供する IT システムとは何かを探究する。
UXデザイン/サービスデザインプロセスの実践・評価によって得られた知見を広く提供していくことで、
ITのUX向上に貢献していく。
活動内容
AITC発のUXデザインプロセスである「マンガ駆動開発」の完成度を高め、文書として成果を公開する。
そのため、色々なUXデザイン/サービスデザインプロセスで活用できるツールや手法の研究と実践を行う。
また、UX に優れたアプリケーションや IT システムの事例研究、近未来 UX の検討を行う。
活動計画
- 2015年9月〜2016年8月:
協働プロジェクト「空気を読む家」を対象にしたマンガ駆動開発の実践
サービスデザインの研究/実践
外部セミナーやワークショップの受講と部会での実践
活動成果
- 「マンガ駆動開発」
- 協働プロジェクト「空気を読む家」のUXデザイン
活動方法
- Face2Faceミーティングの開催
- SNS上での情報交換
- セミナー/ハンズオン形式勉強会の開催
体制 (敬称略)
- リーダー
- 原 孝治(ドリームIT21)
- サブリーダー
- 松山 憲和(PFUテクノコンサル株式会社)