ユーザーエクスペリエンス(UX)技術部会
背景
ITシステムが、その機能面での優劣を競うだけの時代から、利用者にとって、どんな価値や経験を提供できるかが重要視される時代へと変わってきた。 また、ユーザーエクスペリエンスを高めることは、コスト削減あるいは売上拡大というビジネス面からも重要性が増している。
しかし、優れたUXを提供するITの実現には、RIA技術やグラフィックデザインだけではなく、使い易さを追求するための人間工学や心理学、社会的あるいは文化的な状況への洞察など幅広い知識と経験が必要であり、一朝一夕に実現できるものではない。
このような状況の中、UXデザインプロセスとして様々な手法やツールが提供され、体系化が進められてきている。
活動目的
UXデザインプロセスの実践を通して、利用者に、より良い体験を提供するITシステムとは何かを探究する。
UXデザインプロセスの実践・評価によって得られた知見を広く提供していくことで、ITのUX向上に貢献していく。
活動内容
Project LA(System LA)を題材として
- UXデザインプロセスの実践と評価
- UXを実現する実装技術の習得
- UXの評価・検証手法
を行う。
更に並行して
- UXに優れたアプリケーションやITシステムの事例研究
- 近未来UXの検討
を行う。
UXデザインプロセスで設計したアプリケーションは、ネットデバイスアプリケーション部会での実装することで、設計→実装→評価のサイクルを回すことによって、プロセスの更なる改善を図る。 このため2012年度もネットデバイスアプリケーション部会とは合同で活動を行うことにより、効率的に活動を推進する。
活動計画
- 2012年9月〜2012年12月
Project LAを題材としたUXデザインプロセスの実践と評価
UXを実現する実装技術の習得 - 2013年1月〜2013年4月
UXの評価・検証手法
UXに優れたアプリケーションやITシステムの事例研究
近未来UXの検討 - 2013年 4月〜2013年 8月
UXデザインプロセスの実践と通して得られた知見の取りまとめ
活動成果
- UXを向上のためのプロセス ガイドライン
- UX評価・検証ガイド
- UXに優れたアプリケーションやITシステムの事例集
活動方法
- Face2Faceミーティングの開催
- SNS上での情報交換
- セミナー/ハンズオン形式勉強会の開催