ユーザーエクスペリエンス(UX)技術部会
背景
ITシステムが、その機能面での優劣を競うだけの時代から、利用者にとって、どんな価値や経験を提供できるかが重要視される時代へと変わってきた。 また、ユーザーエクスペリエンスを高めることは、コスト削減あるいは売上拡大というビジネス面からも重要性が増している。
これまで、RIA(Rich Internet Applications)技術によって、利便性や使い易いアプリケーションがWebを中心に広がってきた。 また、スマートフォン、タブレットPC、スレートPCなどハードウェア、そして、そのハードウェアで動作するiOS、Android、Windows Phone、Windows8などのOSもより使い易いユーザーインタフェースを備えるようになっている。
UIの点から見て、CLI→GUIへの進化が、近年では、iOSのタッチインタフェースに代表されるように、より直感的で分かり易いUIが追求されるようになってきた。 さらにKinectのようなジェスチャーを使ったインタフェース、音声認識/合成、AR(Augmented Reality:拡張現実)など、いわゆる人間自身の動きに連動したナチュラル・ユーザーインタフェースが、今後、益々広がりを見せると予想される。
優れたUXを提供するITの実現には、RIA技術やグラフィックデザインだけではなく、使い易さを追求するための人間工学や心理学、社会的あるいは文化的な状況への洞察など幅広い知識と経験が必要であり、一朝一夕に実現できるものではないが、先端IT活用推進コンソーシアムにおける活動を通して、ITのUX向上に貢献していく。
活動目的
優れたUXを提供するITを実現するための開発手法や技術の実践と習得を、活動目的とする。
活動内容
前述の活動目的を達成するため、下記の活動を行う。
- UXを向上するためのプロセスの検討
- UXを実現する(RIA技術を中心とした)実装技術の習得と実践
- UXの評価・検証手法
- UXに優れたアプリケーションやITシステムの事例研究
- 近未来UXの検討
活動計画
2011年11月にユーザーエクスペリエンス(UX)技術部会を発足。
具体的な活動計画については、発足後となるが、活動内容の1〜4をテーマに活動を行い、5の近未来UXの検討を行う。
また、協働プロジェクトに部会としてUX向上という立ち位置で参画する。
活動成果
- UXを向上のためのプロセス ガイドライン
- UX評価・検証ガイド
- UXに優れたアプリケーションやITシステムの事例集
活動方法
- Face2Faceミーティングの開催
- SNS上での情報交換
- セミナー/ハンズオン形式勉強会の開催
- HTML5関係
- METRO UIアプリ関係