協働プロジェクト (Project LA (Leads to Action))
活動テーマ
「知識から行動へ(Leads to Action) 」。 「単に頭に入っている情報や知識に価値がある」状態から、「情報や知識を活用して行動し、日常生活に活かすことに真の価値がある」との考えに基づき、収集した情報を知識化し、行動を促す・行動を引き起こす仕組み作りを目指す。 また、2011年3月11日の東日本大震災の経験から、平常時に使い慣れ非常時に活用できるシステムの在り方も模索する。
活動目的
- 一つのテーマのもとに、部会が集結・連携し、プロトタイプを構築することで、先端ITの有用性を検証、評価する。
- 会員に先端ITに関するスキルやノウハウ習得の場を提供する。
- 構築後のプロトタイプを一般公開し、試用してもらうことで、先端ITの有用性を世に広く訴求し、利活用推進の一助とする。
活動内容
システムは状況の異なる一人一人が適切な行動を取るために、一般的なビッグデータを自分への影響が分かる個人化した情報に変換して提供するプロトタイプ・システム「System LA」(参考1)を開発し、先端IT活用推進コンソーシアム内外で段階的に公開し効果を検証する。
各部会はProject LAに参加し、各部会の研究・調査領域に関連する役割を担い、System LAの開発と検証を行う(参考2)。
これまでの成果
- System LA α3
- 関心事を中心としたRDFデータベースサービス、及び、汎用クライアント
- AR技術を活用したLAクライアント
- 帰宅困難者を想定した安否確認アプリケーションの設計
- コンソーシアム内実証実験
- 2013年4月より、コンソーシアム内にて、避難訓練(帰宅困難者支援、風水害避難)を4回開催し、評価・検証を実施。繰り返してシステムをブラッシュアップしてきた。
- 専門家からの評価
- 避難訓練に参加した防災科学技術研究所の東 宏樹氏
「課題はあるが、今まで解決できなかった着眼点であり、防災に貢献する可能性を感じる」 - 産業総合技術研究所の和泉 憲明氏
「整理されていない巨大な情報群を、人間と計算機が力を合わせて、社会知として活用できるようになるだろう。」
- 避難訓練に参加した防災科学技術研究所の東 宏樹氏
課題と対策
- 課題
- スケジュールの遅延
- 参加者間のコミュニケーション
- 「一般公開」の認識レベルがバラバラ
- 対策
- 体制を見直し、部会リーダとプロジェクトの取りまとめ役を分離
- 主体的な活動参加/成果提供がしやすい環境づくり
- 計画の再立案(反復/漸進的なプロセスの採用)
- 一般公開の考え方の整理と展開
活動計画
- 2013年10月4日
総会 Project LAの活動報告(System LA α3のデモ) - 2013年11月上旬
合同部会における、System LAを活用した避難訓練実施 - 2013年12月下旬
合同部会における、System LAを活用した避難訓練実施 - 2014年1月下旬
Ssystem LAの次期バージョン(α4)の開発項目策定 - 2014年第一四半期
コンソーシアム外部との、System LAを活用した避難訓練実施 - 2014年3月頃まで
新たなシナリオ/ユースシーンの開発 - 2014年第二四半期
コンソーシアム外部との、System LAを活用した避難訓練実施 - 2014年8月下旬
年次活動報告の作成と次年度の計画策定 - 時期未定
LAブラウザの開発
安否確認アプリケーションの開発
新機能の検討(外部データの用、基盤環境強化、計算アルゴリズム)
活動成果案
- 実証実験評価報告書
- System LA プロトタイプ / ソースコード
- 各部会の調査・研究報告書
活動方法
- LAコーディネーターズを取りまとめ役としたProject LA推進会議による運営と推進
- 各部会によるSystem LA担当分野の開発・成果提供