第7期(2016年度)の活動計画

第7期の重点施策

今回の活動や運営方針の見直しを通して、以下のような課題が浮かび上がった。

会員企業への活動のフィードバック
会員企業の場合、活動への参加者から企業へリターンがあるべきだが、実態としては個人に留まりがちである。
部会活動の意義と活性化
部会活動は、会員企業にとっては、継続的にテーマに沿った技術を広く、深く学習できる場として価値がある一方、活動の長期化に伴い、メンバーが固定化し、活動が停滞している状況も散見される。

今期はこのような課題も強く意識し、以下を重点施策とする。

下記以外にも有効な施策があれば、適宜、実施するものとする。

1) 新しい技術領域、特に企業がこれからの技術として注目する新しい技術への取り組みを強化

これから2020年に向けて、IoT/AIだけにとどまらず新しい技術が生まれ、実用化されるだろう。
また、これからの5年間は本会にとって会期末に向けて活動の集大成を行う重要な時期となる。
このような状況を踏まえ、今期からの5年間は2020年に向けてドラスティックに発展していくであろう技術に取り組むと共に、その中で何が使えるのか、何が残るのか、東京オリンピック後を見据えた新しい技術領域を学び、調査・研究・検証するための活動を強化する。 このため、現在の部会が対象としている技術領域に限定せず、AITCでまだ取り組んでいない新しい技術領域にもチャレンジする。

今期は、特に、企業が今後の技術として注目しているテーマに取り組むことで、会員企業からの参加者を増やし、その分野のスキル・ノウハウを有する技術者、とりわけ後続の技術者達に技術を広めていけるリーダー的技術者を育成し、会員企業へのスキルとノウハウのフィードバックを目指す。

上記の取り組みを通して、会期末(2021年8月末日)に向けた活動集大成のための基盤固めにも注力する。

2) 部会の新陳代謝と勉強会の活用で活動の活性化を図る

過去6年間の見直しを通して浮かび上がった部会活動に関する課題解決のため、下記の施策に注力する。

部会の新陳代謝
AITCの活動の中核は部会活動であり、企業には、継続的にテーマに沿った技術を幅広く、深く学習できる場として評価されている。 一方、活動の長期化に伴い参加メンバーが固定化し、活動が停滞している状況も散見される。
この状況を打破する一環として、部会活動の終了を会員規約に明示的に規定し、部会の設立&終了を迅速に行うことを可能とし、部会の新陳代謝を図り、活動の活性化を目指す。
勉強会(会員限定)の活用
昨期、会員限定で開始した「TensorFlow勉強会」のように、これからの技術として注目されるテーマをタイムリーに取り上げ、独学に比して効率的にスキルを習得できる勉強会(短期集中で特定の技術を習得する)形式を活用することで、活動全体の活性化を図る。
本勉強会は本会会員の参加者が協同して新しい技術を学び、切磋琢磨しながら学ぶことでスキル、ノウハウを取得できる場、後続の技術者のリーダーとして活躍できる人材を育成する場と位置付ける。 結果として、会員企業に対し新しい技術分野のスキル・ノウハウのスムーズなフィードバックも目指す。

3) 先端IT人材の活性化・多様化とネットワークの更なる強化

コンソーシアム活動に参加するメリットの一つに、企業の枠を超えた技術と人の交流が挙げられる。
設立当初より、本会では、同じテーマに関心を持つ技術者同士の交流は部会で、更に、部会間の連携活動である協働プロジェクトにおいて単一の部会にはない技術と人材の交流が図れるよう努めてきた。 これに加え、2014年からは新たにAITCオープンラボが、更に2015年からはシニア技術者向け、IT女子向けの活動が加わり、IoTや機械学習など、新しい技術領域への取り組みにより会の知名度もUpし、多様な人材が参集するようになった。今期はそれぞれの活動を更に充実させることで、会員内外を問わず多様な先端IT人材間の密なネットワークを確立し、会として、会員として、個人としてのパワーアップを目指していく。

AITCオープンラボを軸に、若手技術者の育成を行う
先端ITの活用推進を担う若手技術者に、新しい技術に対する知見の獲得、技術者の保有するスキル・ノウハウの発表、意見交換等による研鑽の場を提供し、若手技術者の成長に寄与することを目指す。
シニアプログラム(通称:シニア技術者勉強会)を軸に、シニア技術者の活躍を支援、若手技術者との交流の場を提供
長年の経験と技術を持つシニア世代の技術者に活躍の場を提供し、併せて、若手技術者との交流を通してシニア技術者の培ってきた知見・経験を若手技術者に伝承する場となることを目指す。
IT女子プログラム(通称:女子会)を軸に、「人・技術・知見との出会い」でIT女子の活躍を支援する
より多くの女性に参加してもらい、先端ITのスキル、ノウハウを習得してもらうことで、更に活動の企画や運営に関与してもらうことで、後続のIT女子のリーダ役となれるIT女子の育成を目指す。

4) 情報と知見の発信を更に強化し、先端ITの普及促進で社会貢献

設立以来、先端ITへの取り組みと調査・研究の成果を広く世に公開することにより、先端ITの普及を促進し、社会に寄与することを目指してきた。 特に、この2〜3年の取り組みと情報発信の強化により本会の知名度は格段に向上し、注目度が高まっている。 今期も有用な情報や知見を発信することで、技術者の裾野を拡大しつつ、実証実験等を通じて先端ITの活用例を提案し、更なる社会 貢献を目指す。

活動の成果をタイムリーに発信
部会に蓄積されたスキル・ノウハウや研究成果を、「AITCオープンラボ」や「成果発表会」で纏めて発信することで、技術者の裾野の拡大を図り、先端IT活用推進の足掛かりとする。
情報の速やかな公開で、活動を更にオープン化
セミナーやオープンラボ、成果発表会等の資料を、速やかに、かつ、検索し易い形での公開を一層強化し、鮮度良くリアルタイム性の高い情報を外部発信し、先端ITの活用推進に寄与する。 資料の公開には、引き続き、外部サービスも併用し、より多くの利用者からフィードバックを受けられるようにする。

活動対象分野

本会では、これからのビジネスや社会基盤を支えるであろう先端ITを取り上げ、新しいIT活用を拓くことを目指し活動している。 部会活動を中心に、ユーザー・インターフェースからデータ/情報、アプリケーション、そしてシステム基盤関連まで幅広い技術分野をカバーするとともに、注目度の高い新しい技術領域(IoT、セキュリティ、機械学習、深層学習など)に取り組んでいる。 会員はいずれの活動にも好きなだけ参加できるため、活動への関与の仕方次第で、幅広いスキルやノウハウ、情報や知見を得る機会を得て、同時に多様な人との交流も可能になる。

【新しい技術領域への取り組みについて】

第五期(2014年度)はIoT、第六期(2015年度)は機械学習にフォーカスした活動で注目を集め、高い評価を得た。
今期(第七期)は、引き続きIoTや機械学習・深層学習に取り組むとともに、セキュリティ、ブロックチェーンやロボットなどへの取り組みを目指す。また、これから新たに登場するテクノロジーにも注目し、挑戦していく。

なお、上記以外の新しい技術領域に関しては、次の方法をもって会員からの要望を収集し、活動の立ち上げや旬の情報提供に努める。

  1. 各種アンケート(会員アンケート、AITC技術セミナー、AITCオープンラボ等)
  2. AITC会員専用SNS「わいがや会議室」での要望入手やヒアリング
  3. 運営委員会によるセミナー企画、開催
  4. 新しい活動の立ち上げ:会員が提案し所定の手続きを経て活動を立ち上げる。
    会員規約 第40条(勉強会)
    3 勉強会は、会員が提案し、理事会への報告をもって活動を開始する。
    会員規約 第41条(部会)
    3 部会は、会員が部会新設を提案し、理事会の議決を得て、設ける。

活動の種類と関係性

会員主体の活動とオープンな活動の2系列で構成し、それぞれの特質を活かしながら活動し、適宜、相互に連携することでより密度の濃い活動になることが期待される。 今期における会員主体の活動とオープンな活動それぞれの構成は以下の通りとする。

会員主体の活動

先端ITに明るい技術者を育成し、スキル・ノウハウを会員企業へフィードバックする活動を行う場
  1. セミナー(部会のシーズ)
    最新情報を入手する場
    内外著名人による講演、交流の場
    • 部会のシーズとなる先端IT
    • 旬の話題、関心の高いトピック
    • 製品・サービスの紹介

    セミナーでは、部会や勉強会のシーズとなる先端ITを取り上げ、内外著名人による講演を通じて、最新情報を入手する場を提供する。
    会員は希望するセミナーに、いつでも、いくつでも参加することできる。

  2. 勉強会(会員限定)
    特定の先端ITを学び、試しに使ってみる場
    • 部会のシーズとなる先端IT
    • 企業が注目している新しい技術領域

    勉強会は、特定の先端ITを短期集中(3ヶ月〜6ヶ月程度)で学習する場。
    先端ITの動向を見ながら、また、会員の希望に副わせながら、旬のテーマを取り上げていく。
    勉強会は目標達成をもって活動を終了するか、部会の活動にするか、勉強会後の活動形態を選べる。
    会員は希望する勉強会に、いつでも、いくつでも、参加することができる。

  3. 部会
    スキルを身につけ、ノウハウを共有する場
    • 特定の先端ITを取り上げ調査し、試用に基づき評価し、可能性のアセスをし、知見の共有をし、報告書の作成を目指す。

    部会では、特定の先端ITを対象に、参加メンバーが活動期間、目標、活動の成果、具体的な活動内容や方法を定める。
    定期的な活動を通して、また、すでに知見を有するメンバーとの交流を通して、参加者は特定の先端ITに関し知識とスキルを深め、ノウハウを共有することが可能となり、加えて、人的ネットワークを培うことができる。
    会員は希望する部会に、いつでも、いくつでも、参加することができる。

  4. 協働プロジェクト
    部会間/外部団体との連携で研究を行う場
    • 先端ITを使った実証実験、報告書/提言書の作成
    • 実証実験ではシナリオ作成、シナリオ設計、実装を行う

    協働プロジェクトは、特定の目標(特定テーマによる実証実験、報告書/提言書等の作成)のために、一定期間、複数部会が合同で、あるいは、外部組織・団体と連携し活動する。
    実証実験の目的は、部会活動で得た仮説を検証することであり、外部との連携により、ユーザー視点での取り組み、データの提供、現場の助言等を受けられる利点がある。
    先端ITの活用例を提示することで、活用推進の一翼を担い、成果物をもって協働プロジェクトで得た知見を社会に還元することを目指す。
    会員は協働プロジェクトに参加することができる。

  5. 成果発表会等
    実活動に基づく情報と知見を共有する場
    • 部会や協働プロジェクトの活動内容や成果を会員内外に発表する

    上記の発表会に加えて、他団体との共催あるいは他の団体が主催する場での発表を通して、知見を社会に還元し、先端ITの活用推進を目指す。

オープンな活動

非会員も参加可能な先端ITの普及・啓発、活用推進の場、部会活動で得たノウハウを伝播する場 より自由に、旬の技術領域に挑戦、実践する場
  1. AITCオープンラボ
    部会とノウハウを相互に伝播する場
    • 部会に参加出来ない会員への参加機会の提供
    • 会員内外を問わず技術情報・ノウハウを発信し、先端ITの普及・啓発に寄与
    • 技術者の裾野を広げ、活用推進への足掛かりとしての知見を社会に還元

    AITCオープンラボでは、部会の活動内容・成果を基に、勉強会や他団体との交流イベントを開催する。 部会に参加されていない会員も部会の活動内容を知ることができ、部会活動で培った知見、ノウハウを得ることが可能になる。 部会側はオープンラボの挑戦、実践の結果のノウハウを受けることで、活動の進化・深化に役立てることができる。
    イベントは多様な形態を構想しており、「セミナー」「ハンズオン」「わいがや・オフライン」「会社見学」「他団体との交流」など、取り扱うテーマに合わせた形態でのイベント開催を目指す。

  2. シニアプログラム(通称:シニア技術者勉強会)
    シニア技術者と若手技術者が交流する場
    • シニア技術者に先端ITを学ぶ場を提供する
    • シニア技術者の培ってきた知見・経験を若手の技術者に伝承する

  3. IT女子プログラム(通称:AITC女子会)
    「人・技術・知見との出会い」でIT女子の活躍を支援する場
    • 女性技術者に先端ITを学ぶ場を提供し、活躍の場が広がることを支援する
    • オープンな場での活動を通じてAITCを知ってもらい、AITCの活動への女性の参加と活躍を促進する

活動の期待効果

先端ITの活用推進、知見・ノウハウの社会還元を実現するための要素に対して、活動を通して下記のような直接的、間接的な効果を想定する。

体制図

年間主要活動計画

(年次)
2016年10月14日  理事会、第七回総会、総会記念講演、懇親会
2017年10月(予定) 理事会、第八回総会、総会記念講演、懇親会
(月次)
運営委員会、部会リーダー会
協働プロジェクト立案・推進会議
部会(月例F2F会議)
AITCオープンラボ
シニア技術者勉強会
AITC女子会
(随時)
合同部会
SNSコミュニティによる部会や協働プロジェクト活動
活動成果発表会
AITC技術セミナー
Webサイト更新作業
AITC内あるいは他団体との交流会、情報交換会
取材協力
外部主催の催事に対する出展、協力

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