協働プロジェクト「空気を読む家」
目的
協働プロジェクトは、技術的なテーマを持って活動を展開している部会と連携し、以下を目的として活動を行ってる。
- 一つのテーマのもと、本会が対象とする先端IT各分野の活動が集結、連携し、プロトタイプを構築することで、先端ITの有用性を検証、評価する。
- 会員に先端ITに関するスキルやノウハウ習得の場を提供する。
- 構築後のプロトタイプを一般公開し、試用してもらうことで、先端ITの有用性を世に広く訴求し、利活用推進の一助とする。
テーマ
超少子高齢化社会における安心・安全・快適な生活の実現という社会課題解決にチャレンジする「空気を読む家をテーマとして協働プロジェクトの活動を行う。
「空気を読む家」は以下をコンセプトとする。
- 「空気を読む家」は、「居心地の良さ」を考えて、実現する家です。
- 「空気を読む家」は、「生活に必要なこと」を考えて、実現する家です。
- 「空気を読む家」は、人々の行動を見て、世の中の知恵を取り入れ、成長します。
活動内容
各部会の活動成果を結集し、「空気を読む家」を実現する。
- 各部会の活動成果
- ユーザーエクスペリエンス技術部会が提唱する「マンガ駆動開発」によるユーザー体験のデザイン
- ビジネスAR研究部会で検討を進めている「空間OS」の取り込み
- クラウド・テクノロジー活用部会が取り組んでいる、IoTや深層学習などの先端ITをもっと身近に体感
- ナチュラルユーザーインターフェース活用部会が研究している、真に自然なユーザーインタフェースの追求
- コンテキスト・コンピューティング研究部会で研究を進めている集合知、社会知の活用
協働プロジェクト全体の方向性や部会ごとの役割分担や部会間の連携については合同部会と部会リーダー会において決定する。
各部会は、決定された方向性、役割に従って「空気を読む家」の具体化を進める。
- 「空気を読む家」1軒を部屋毎に建てていくイメージ(実際の「家」ではなくプロトタイプ)
- 家の各部屋(玄関、リビング、キッチン、寝室、浴室・・・)について、「マンガ駆動開発」により、課題抽出からユーザー体験をデザイン。
- ユーザー体験を実現する実証実験システムを、IoT、深層学習、自然なユーザーインタフェースを活用して構築
- 「空気を読む家」の大黒柱ともいえる「空間OS」の拡充
活動計画
2016年度に『空気を読む』というコンセプトを明確にし、2017年度はそのコンセプトを「忘れ物を見つけてくれるリビング」、「外出時に忘れ物を教えてくれるリビング」というを実証実験によって具現化した。 また、2018年度は『空気を読む家のキッチン』をテーマにした実証実験を通してコンセプトの有効性を検証した。 部屋個々の実証実験を終え、2019年度は『空気を読む家』全体として『人を見守る安心安全な空気を読む家』をテーマとして取り組んだ。 2020年度は、最後の総まとめとして、これまで積み上げてきた取り組みを1軒の家として総括する。
実証実験システムは2021年2月の完成を目指し、結果をイベントや学会などで広く外部に問う。
活動方法
以下の取り組みで活動を行う
- 部会リーダー会を中心に意見交換、進捗把握、調整
- 各部会における担当部分に関する調査、検討、実装の実行
- 部会間の意見交換会
- 発表
- 構築後のプロトタイプ公開等
- プレスリリース
活動成果
協働プロジェクトの実施によって見込まれる活動成果
- 実証実験システム:システム、各種仕様書、ソースコード、モジュールなど
- 活動報告書
体制 (敬称略)
- リーダー
- 松山 憲和(株式会社PFU)
- 推進役
- 部会リーダー、サブリーダー、運営委員有志
- メンバー
- 会員有志(状況に応じ、他団体との連携により非会員が参加)